2014年11月26日

アルツハイマー 脳血管性認知症

脳血管性認知症

脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血などの脳内で血管障害を起こした後にその後遺症として発症する認知症の事です。

脳血管障害の中でも脳梗塞により認知症になる方が7割から8割とその多くを占めています。

御存知の通り脳細胞は一度壊死すると回復することが無い器官です、その脳血管障害を発症した場所が脳の何処の部分かによっても症状が違いますし、ダメージを受けた部位の範囲、大きさによっても症状は異なります。

麻痺、しびれ、言語障害、歩行困難、運動障害、めまい、感情失禁(涙もろくなる)、知的能力の低下、判断力の低下、コミュニケーション能力の低下などが症状として表れる事が多いです。

発症はある日、突然の脳梗塞や脳出血が原因で急激に脳細胞が壊死し認知症になってしまう場合と、ご本人も周りも気が付かないうちに小さな脳血管障害を頻繁に起こして、徐々に認知症が進む場合と色々なパターンがあります。

脳梗塞とは、脳の血管が血栓によってふさがれてしまい血流がとだえてしまう疾患の事で、脳出血は脳の血管が破れて出血し脳が圧迫されてダメージを受けてしまう疾患の事です。このような障害で脳への血流量が少なくなる、あるい逆に多くなって脳がダメージを受けてしまう状態のことです。

生活習慣病が一番の危険因子です、高血圧、動脈硬化症、糖尿病、高脂血症など。生活習慣を見直すなどの努力で、これらの病気を予防することは可能です。

生活習慣病は万病の元です。気をつけましょう。

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2014年11月11日

触れることでのリラックス効果。パーキンソン、アルツハイマーの効果

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体に触れることでの身体的、心理的効果

優しく触れるという行為は大脳を刺激して、オキシトシンエンドルフィンが放出されると言われております。マッサージは抗うつ薬と似た効果で幸せホルモンのセロトニンを増加させるという研究結果も有るくらいです。

母子関係を見ていても解る様に赤ちゃんはオンブや抱っこ、撫でたり、擦ったり、軽くトントン叩いたりと触れる行為で気持ちを安定させていきます。

スキンシップのない状態で食事を管理された栄養食よりも愛情の有るスキンシップのほうが赤ちゃんの健康には必要との研究結果も有るくらいです。

 

触れることで病気の症状を軽減させていきましょう。

マッサージはパーキンソン病の振戦を減らしたり、触れることで痛みを軽減させる効果も有ります。

ご自身でも痛いところは手を当てたりしますよね、手当ての語源のとおりです。

その他にもマッサージはアルツハイマー型認知症の症状である徘徊暴力行為を減らす効果があると言われています。

特に、高齢者の方は人に触れる機会やコミュニケーションを取る機会が減っていく傾向にあります、優しく触れることの意義は大きいと思いませんか?!

また、認知症の患者さんは言語コミュニケーションが難しい場合も多く、手を握ったり、背中に触れたりすることがコミュニケーションのきっかけとなり、それが安心感につながり徘徊や暴力行為を減らす効果があるのではないでしょうか。

触られる事に全く慣れていない方もおります、そのような患者様に触れると驚かれたり、拒絶や逃避行動を取ることが有るため、触れる前に同意を得たり、患者さんの性格に応じて、タイミングを図ったり、レクリエーションのなかで自然に接す事が大事だと思います。

認知症患者には言葉の情報よりも、心の情に語りかけて行くことで良好な関係を構築していき易くなります、前項の通り、スキンシップによるコミュニケーションは感情を司る大脳辺縁系に心地よい刺激を与える事ができると考えられています、

身近で言えば母子関係や親子関係、夫婦関係でも肌を触れ合っている時に怒りを継続する事は難しい行為のはずです。肩に手を置くだけでも十分効果があると思いますよ

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