統計的に見たリウマチの発症人数は?。地域差は?
現在、日本のリウマチ患者さんの数は、100万人ともいわれてます。
毎年、約1万5000人が発症しています。全人口からみた割合は0.5~1.0%です、この割合は海外でもほぼ同じとされており、地域による大きな差はありません。
年齢別にみると、30~50歳代で発症した人が多く、男女比では人口1000人あたり女性5.4人、男性1.1人と、女性に起こりやすい病気でもあります。
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リウマチの寛解。継続することの重要性
昔のリウマチ治療は、薬で対処療法的に炎症や痛みを抑えたり、悪くなった関節部位を手術で取り除く位しか方法がありませんでした。
しかし、生物学的製剤などのすぐれた治療薬が開発されて、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を遅らせ関節が破壊されないように防ぎ、患者さんのQOL、生活の質を高める治療ができるようになってきています。
現在では、こうした薬を使った治療(薬物療法)を中心に、運動やリハビリテーション、などを、必要に応じて組み合わせて治療を行うのが一般的の様です。
最近のリウマチ治療の主流は、リウマチの活動性に対応しながら、寛解(かんかい、症状や検査の数値が落ち着いて安定した状態、完治したという訳ではない)を目標に日常生活を維持向上していく治療をしていきます。
いったん様々な治療によって寛解に入った後も、寛解を維持する為の薬物療法、運動やリハビリテーションを継続することが大切です。
寛解に入った途端に薬やリハビリを減らしたり生活リズムを変えたりすると、また再発をする可能性が高くなってしまいます。
寛解が長期間続く場合には、薬の減量や中止ができる場合も有るようですが、自己判断せず、主治医の先生とよく相談するのが一番です。
リウマチと間違いやすい病気一覧表
リウマチと間違いやすい病気は数多くあります。
膠原病
全身性エリテマトーデス
強皮症
多発性筋炎
皮膚筋炎
結節性多発動脈炎
シェーグレン症候群
感染症
リウマチ熱
細菌性関節炎
ライター症候群
強直性脊椎炎
その他
痛風
偽痛風
変形性関節症
糖尿病性関節炎
ベーチェット病
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リウマチの経過は大きく分けて4通りです。
リウマチの経過は大きく4通りに分かれ、治療によって”寛解“(症状が消え、血液検査などの値も良くなった状態)に至る例も多いです。
1. リウマチの経過
進行形、投薬治療では改善が見られずどんどん悪化してしまうタイプ
多周期増悪型、治療が完全には効かず長い時間をかけて悪くなったり良くなったりを繰り返し悪化してしまうタイプ
多周期寛解型、悪くなったり良くなったりを繰り返しながらも最終的には症状も軽減していくタイプ
単周期型、一旦リウマチが発症しても治療していくに連れて良くなっていくタイプ
実際の経過は人それぞれで発症年齢、期間等様々です、多くの場合、リウマチはゆっくりと進行し、症状が急激にひどくなることは無いようです。
リウマチの初期には、熱っぽい、からだがだるい、食欲がないなどの症状が続いたり、朝方に手指の関節周囲にこわばりを感じます。
その後、左右対称に関節の腫れや痛みが起こりますが、これは指などの小さな関節から、やがて全身の関節へと拡がっていきます。
2. 関節破壊も抑制し半数近くが”寛解“へ、
リウマチの治療の向上により、進行型タイプの患者さんは徐々に少なくなっています。
以前は寛解までに至る患者さんはごく一部でしたが、最近は症状が出たら早めに受診する患者さんも増え、早期からの投薬治療やリハビリや運動への意識が認識されるようになったお陰で、多くの患者様が日常生活を維持されており、半数近くの患者様は寛解しているようです。
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全身に起こる症状、関節に起こる症状、リウマチ
❹ 腱鞘炎(けんしょうえん)、 ばね指
筋肉の先にある腱は、腱鞘という刀の鞘のような組織でくるまれて動きをサポートされています。その腱もしくは腱鞘に炎症が起きて腫れてくると、指などの動きが悪くなります。「ばね指」は、炎症して腫れた腱が腱鞘の中で引っかることで、指の動きが「バネ」を付けた様に動かしにくい状態の事です。
❺ 滑液包炎(かつえきほうえん)
関節の摩擦を減らすゼリー状の滑液が入っていて、関節の周囲にある袋状の組織の事を滑液包と言います。ここに炎症が起こると、腫れあがり、痛みとなります。滑液包炎は、ひじや足関節、ひざの前面によくみられます。
❻ 関節変形、リウマチ変形
リウマチが進行すると、関節が破壊され、関節が動かせなくなり筋肉も萎縮するなどして、外反母趾のような形や、手足の指が外側を向いたり反り返ったりなど独特の形状に変形していきます、これらはリウマチ変形とよばれます。
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