2015年02月18日

認知症に対する運動療法 【心肺機能への効果、精神活動への効果】

ILM17_BD01024

認知症に対する運動療法は 高齢者に対して行う運動療法と同様に様々な形でアプローチして活動量を増やしていきましょう。身体面への有効性とともに、精神面への効用が期待出来ます。

ですが、認知症に対する運動療法は 高齢者に対して行う運動療法とは少し異なります、手順をシンプルにしたり、分かり易い動きにしたりと工夫とコツが必要です。

何故なら障害された大脳皮質の部分や疾患の進行度合いにより、個々の能力の程度が異なるために、画一的な治療プログラムでは効果が出にくいようです。認知症患者様は継続して行う意欲が低下しやすいです

認知症高齢者の場合、特に安静にしていたり、刺激の乏しい家の中に閉じこもる生活になりやすく、更にものを考えたり判断する精神機能が衰え易く、活動意欲が低下し、進行すると認知症状の増悪をまねく可能性があります。

また運動をしないと、筋肉が萎縮し、歩く能力が低下したり、心臓や肺の機能が低下し、立ったり歩いたりする時に疲れやすかったり、息切れなどがでることがあります。更に悪循環です。

介護の観点からも起居移動動作能力や四肢の関節可動域が保たれていることは、介護者の負担の軽減にもつながります、介護される認知症高齢者にとっても身体的、心理的負担も少なくてすみます。

タグ:
▲ページトップ