2015年10月30日
骨と骨とをつなぐ関節は軟骨はクッション、関節液は潤滑油として、関節を滑らかに動かす役割を果たしています。また、関節液は滑膜(かつまく)でつくられます。
1. 最初は滑膜組織に炎症が起こります
滑膜は、薄い膜と軟らかな組織からできています。これらは滑膜組織とよばれ、関節を内側からくるんでいます。リウマチによる炎症は、この滑膜組織から始まり、しだいに軟骨や骨に影響がおよんでいきます。
2.炎症性サイトカインなどで症状が悪化していきます
リウマチの炎症が進行すると、滑膜組織から炎症性サイトカイン(炎症を起こす物質)や、中性プロテアーゼなどの酵素、活性酸素、一酸化窒素など、炎症を悪化させる物質が次々と生み出されるようになります。このうち、中性プロテアーゼは軟骨を壊すはたらきをします。
また、炎症性サイトカインは、骨を壊す役割をもつ破骨(はこつ)細胞のはたらきも活発化させます。壊れる骨の量が、日々新たにつくられる骨の量を上回ると、骨が壊れていってしまいます。
病気が1番めの滑膜組織にとどまっているうちに治療を始めれば、軟骨や骨が壊れるのを防ぐことも可能です。リウマチの早期発見・早期治療が大切な理由です。
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2015年10月09日
リウマチの検査の方法をご紹介します。
❶ 血沈
血液中の赤血球が、試験管の中を一定時間内にどれくらい沈んでいくかを調べます(赤血球沈降速度、赤沈)。これは、リウマチの炎症の度合い(活動性)をみる検査です。正常値は、1時間で男性が10mm以下、女性が20mm以下で、リウマチが悪化するにつれて値が進んでいきます。
❷ CRP
リウマチによる関節炎の程度を表すCRP(C反応性タンパク)の値を調べます。正常値は0.3mg/dL以下で、炎症が強いと10mg/dLを超えることもあります。
❸ 抗CCP抗体
環状シトルリン化ペプチド(CCP)とよばれる物質に対する抗体です。ごく早期のリウマチでも血液中にみられることから、早期診断に応用されています。この抗体が多くみられる患者さんは関節破壊の進行も早いため、メトトレキサートを始めとする強力な治療を行います。
❹ リウマトイド因子
リウマチでは、自分のからだの細胞や組織に対する抗体が生み出されます。その一つがリウマトイド因子で、この値が高いとリウマチ反応が陽性とされ、リウマチが疑われます。
ただし、リウマチ患者さんの約75% で陽性ですが、残りの25% は陰性です。また、肝硬変や慢性肝炎、結核のほか、まれに健康な人でも陽性になることもあり、リウマチ診断に絶対的なものではありません。リウマチの活動性の評価に使用されることもあります。
❺ マトリックスメタロプロテアーゼ3(MMP-3)
関節中の滑膜組織からつくられる酵素で、関節炎がひどくなると、その量はより増加します。リウマチ診断の補助に使われ、また治療薬の効果を調べるのに役立ちます。
❻ そのほかの検査値
リウマチの活動期には貧血(赤血球の減少)がみられます。また、血清総タンパクとアルブミン値も低下します。反対に、白血球と血小板数は増加し、グロブリン値、アルカリホスファターゼ値が上昇することもあります。
2. 尿検査
リウマチが長く続くと腎臓の機能が悪くなり、尿にタンパクが出ることがあります。尿検査は、薬の副作用や、ほかに発病した病気(合併症)のチェックもできる大切な検査です。
3. 骨や関節の画像検査
X 線検査では、骨が虫食いのように欠けたり(骨びらん)、関節のすき間が狭くなって骨同士がくっつく状態(強直(きょうちょく))などから、リウマチの進行度がわかります。
関節超音波検査は、リウマチの早期診断に使われます。また、個々の関節の炎症の程度を知ることもできます。
CT 検査は、首(頸椎)や太もも(大腿骨頭)の病変、間質性肺炎などをみるのに有効です。
MRI 検査では、骨の中で起こっている炎症や滑膜の増殖の度合い、骨びらんなどが早くからわかります。
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2015年10月02日
最初の違和感はご家族や親族が気がつくことが多い様です、注意して見てあげる事で早期に発見しケアすることをお勧めします。
・こだわりが強い方、神経質で几帳面な方
・完璧を求める方、仕事を他人に任せられない方
・規範意識が高い方、道徳観が強い方、
・ついつい潔癖を求めてしまう方
・いつの間にか理想を求めてしまう方(理想や目標が高い方)
・融通が利かなかったり、その場に応じた臨機応変の対応が上手く出来ない方
・義理人情にあつい方、人に頼まれると断れない方、
・自分を抑えてしまう方、自分さえ我慢すればと思う方、自己犠牲に考える方
・まじめで何事にも熱心な方、責任感や義務感が人一倍強い方、言い訳するのが嫌いな方。
・コミニケーションが苦手と感じている方、自分の感情や考えを相手に伝えられない方
・他人の評価が気になり過ぎたり、被害妄想的な面があると感じている方
ストレス社会の中で生きにくいと感じている方、不安や思い込みで自分を追い詰めてしまいがちです。
そのような方も早めに相談してみては?。
ですがそのような方は話したくても、話せないから辛いのでしょう、
周りの方の配慮と専門家のフォローが大切と思われます。
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2015年09月11日
現在、日本のリウマチ患者さんの数は、100万人ともいわれてます。
毎年、約1万5000人が発症しています。全人口からみた割合は0.5~1.0%です、この割合は海外でもほぼ同じとされており、地域による大きな差はありません。
年齢別にみると、30~50歳代で発症した人が多く、男女比では人口1000人あたり女性5.4人、男性1.1人と、女性に起こりやすい病気でもあります。
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2015年07月31日
昔のリウマチ治療は、薬で対処療法的に炎症や痛みを抑えたり、悪くなった関節部位を手術で取り除く位しか方法がありませんでした。
しかし、生物学的製剤などのすぐれた治療薬が開発されて、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を遅らせ関節が破壊されないように防ぎ、患者さんのQOL、生活の質を高める治療ができるようになってきています。
現在では、こうした薬を使った治療(薬物療法)を中心に、運動やリハビリテーション、などを、必要に応じて組み合わせて治療を行うのが一般的の様です。
最近のリウマチ治療の主流は、リウマチの活動性に対応しながら、寛解(かんかい、症状や検査の数値が落ち着いて安定した状態、完治したという訳ではない)を目標に日常生活を維持向上していく治療をしていきます。
いったん様々な治療によって寛解に入った後も、寛解を維持する為の薬物療法、運動やリハビリテーションを継続することが大切です。
寛解に入った途端に薬やリハビリを減らしたり生活リズムを変えたりすると、また再発をする可能性が高くなってしまいます。
寛解が長期間続く場合には、薬の減量や中止ができる場合も有るようですが、自己判断せず、主治医の先生とよく相談するのが一番です。