パーキンソン病の運動療法
パーキンソン病は、脳が出す運動の指令が筋肉にうまく伝わらず、なめらかな動作ができなくなってしまう病気です。これは、脳の黒質という部分の神経細胞が減ってしまうのが原因です。 この神経細胞は「ド-パミン」という神経伝達物質を作り、「ド-パミン」を使って体を動かす機能を調節する働きをしています。黒質の神経細胞が減るとド-パミンも減ってしまうために運動の情報が伝わらず、様々な症状が出てきます。
パーキンソン病には運動療法も欠かせません。「筋力をつける」「バランスを保つ」「ストレッチ」などの簡単な運動を継続的に行うことが大切です。うたを歌うのも有効ですよ
パーキンソン病の機能訓練 パーキンソン病は、体の動きが小さくなったりゆっくりになるので運動不足になってしまいます、体を動かさないでいると、全身の筋力や心肺機能にも衰えがでてしまいます。
こうしたことを防ぐには、パーキンソン病と診断されたら出来るだけ早く機能訓練、運動療法に取り組みましょう。早期から積極的に運動を行うことで、生活に支障のない状態を長く保つことができ、薬の使用量も最小限で済みます。また、運動はド-パミン神経の働きによい影響を与えるといわれています。 パーキンソン病の患者さんの機能訓練は
「体力を保つ為の有酸素運動」 「バランスや筋力を保つ運動」 「柔軟性を保つストレッチ」 「筋肉を解し柔軟性を維持するマッサージ」です。
機能訓練の効果を高めるために、自分で出来る運動は毎日行ないましょう。また、脳の神経を活性化させる効果を得るために、有酸素運動は20分以上続けた方が良いでしょう。
私達がお手伝いできることは
「バランスや筋力を保つ運動」
「柔軟性を保つストレッチ」
「筋肉を解し柔軟性を維持するマッサージ」
の部分です
次回はこれらの機能訓練をご紹介していきます。
もっと詳しいことはカテゴリー内のパーキンソン病をクリックして下さいね。
触れることでのリラックス効果。パーキンソン、アルツハイマーの効果

体に触れることでの身体的、心理的効果
優しく触れるという行為は大脳を刺激して、オキシトシンやエンドルフィンが放出されると言われております。マッサージは抗うつ薬と似た効果で幸せホルモンのセロトニンを増加させるという研究結果も有るくらいです。
母子関係を見ていても解る様に赤ちゃんはオンブや抱っこ、撫でたり、擦ったり、軽くトントン叩いたりと触れる行為で気持ちを安定させていきます。
スキンシップのない状態で食事を管理された栄養食よりも愛情の有るスキンシップのほうが赤ちゃんの健康には必要との研究結果も有るくらいです。
触れることで病気の症状を軽減させていきましょう。
マッサージはパーキンソン病の振戦を減らしたり、触れることで痛みを軽減させる効果も有ります。
ご自身でも痛いところは手を当てたりしますよね、手当ての語源のとおりです。
その他にもマッサージはアルツハイマー型認知症の症状である徘徊や暴力行為を減らす効果があると言われています。
特に、高齢者の方は人に触れる機会やコミュニケーションを取る機会が減っていく傾向にあります、優しく触れることの意義は大きいと思いませんか?!
また、認知症の患者さんは言語コミュニケーションが難しい場合も多く、手を握ったり、背中に触れたりすることがコミュニケーションのきっかけとなり、それが安心感につながり徘徊や暴力行為を減らす効果があるのではないでしょうか。
触られる事に全く慣れていない方もおります、そのような患者様に触れると驚かれたり、拒絶や逃避行動を取ることが有るため、触れる前に同意を得たり、患者さんの性格に応じて、タイミングを図ったり、レクリエーションのなかで自然に接す事が大事だと思います。
認知症患者には言葉の情報よりも、心の情に語りかけて行くことで良好な関係を構築していき易くなります、前項の通り、スキンシップによるコミュニケーションは感情を司る大脳辺縁系に心地よい刺激を与える事ができると考えられています、
身近で言えば母子関係や親子関係、夫婦関係でも肌を触れ合っている時に怒りを継続する事は難しい行為のはずです。肩に手を置くだけでも十分効果があると思いますよ
パーキンソンその10、日内変動
日内変動とはパーキンソン病の症状が1日のうちで良くなったり、悪くなったりを繰り返す状態のことです。
日内変動は病状の進行の過程で起こることです。ウェアリングオン(薬の効いている状態)になったり、オフ(薬の効いていない状態)になったりすることもあります。オンの状態でも不随意運動があらわれたり、オフの状態でも動ける時間帯が極めて短くなってしまったりと症状や表れ方も様々です。
薬の作用、使用状況や使用年数(ハネムーン状態という調子のいい期間が2年~5年続いた後に)見られることが多い様です。
パーキンソン病患者は一人一人病状が違うので、これらの日内変動とうまく付き合っていくには自分にとって最善の方法を医療関係者、介護関係者に自分に合うものがどれか相談していくのが良いと思います。
もちろん症状を軽減するマッサージや運動療法も継続的に行うことをお勧めしています。
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パーキンソンその11、公的補助

自治体の窓口や保健所で公的補助(助成)、公的医療保険が適用されるのか相談しに行って見てはいかがでしょうか?。
特定疾患医療費助成制度や介護保険制度を利用される方が多いようです。お住まいの地域によって適用基準が異なることも有るようです。
注意点は、他の公費によりパーキンソン病の医療給付を受けている場合には請求ができないケースも有るようです。確認してみてください。
利用される方は期間ごとの更新手続きも忘れずにしなければなりません。
〈特定疾患医療費助成制度〉
生活機能障害度が2度以上で、ヤールの重症度が3度以上の方が適用できます。パーキンソン病にかかる医療費が自己負担額の一部もしくは全額が公費で助成されます。
生活機能障害度
1度→日常生活及び通院に殆ど介助を必要としない
2度→日常生活及び通院に介助を必要とする
3度→起立不能で日常生活の全てにおいて介助を必要とする
ヤールの重症度
1度 症状が片方の手足のみの状態で日常生活への影響はまだ極めて軽微。
2度 症状が両方の手足にみられるが、まだ障害は軽く、日常生活は多少の不自由はあっても従来通り可能であり、歩行障害はないかあっても軽微である。
3度 症状が両方の手足にみられ、典型的な前屈姿勢、小刻み歩行がみられる。 日常生活は自立しているが、職種の変更などかなりの制約をうけている。
4度 両方の手足に強い症状があり、歩行は自力でえは不可能であるが、支えてもらえば可能である。 日常生活でもかなりの介助を要する。
5度 ベッドまたは車椅子の生活で、ほとんど寝たきり。全面的介助を要する。
〈介護保険制度〉
要介護の認定を受けた、40歳以上の介護保険加入者が対象となります。介護サービスを費用の1割負担で受けることができます。
パーキンソンその9 認定、障害者手帳申請
障害者手帳申請の続きです。
それ以外にも税金の一部免除、携帯割引、自動車税の免除など様々な補助を受ける事が出来ます。美術館や映画館の入場料が無料、または割引になる市区などもあるようです、これらの補助は、等級により県、市区などで条件が違ってくるので、お住まいの福祉課などで確認してください
身体障害者手帳の交付対象となる障害は、パーキンソン病患者様の場合、上肢の不自由や下肢の不自由、病気が進行するとそしゃく障害などがあてはまり、肢体不自由に該当すると思われます。
障害によりで等級に定めがあり、1級から7級まであります。1級が最も障害が重く、身体障害者手帳を受けられるのは6級以上の方です。
身体障害者の認定は、症状(障害)が固定してから6ヵ月後になるそうです
パーキンソンの症状でOFFの時の障害が強くても、ONの時はよく動けるパーキンソン病患者さんの場合、認定にならないことも有るようです。詳細は主治医や各関係者と相談してみてください。(日内変動、その10参照ください)
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