認知症に対する療法 【マッサージ療法、バリデーション、ペット療法、絵画療法など、その他】
認知症に対する各種療法としてはマッサージ療法、バリデーション、ペット療法、絵画療法などなどいろいろあります。
認知症高齢者に対して、十分時間をかけてマッサージを行うものから、愛護的にやさしく触れるものまで色々な方法が有ります。
マッサージ療法は、ゆっくりとしたマッサージを施行することにより、リラックスした状態にして、不安行動、歩きまわったり、介護者への抵抗を減少させる効果があります。
バリデーション バリデーションは、認知症高齢者とコミュニケーションをとるための療法の事です、痴呆症の方が騒いだり、徘徊したりすることにも「意味がある」として捉え、なぜ騒ぐのか、なぜ徘徊するのかを患者の歩んできた人生に照らして考えたり、共に行動したりするというもので、「共感して接すること」に重点を置いた療法です。方法としては、共感と同意を持って話しを聞く、事実に基づいた言葉を使う、認知症の人の言葉を繰り返す、アイコンタクトをとる、やさしく触れる、思い出話をするなどのテクニックを用いることで、認知症高齢者の理解、自尊心の回復、他の人とのコミュニケーションの促進、ストレスや不安の軽減、介護者との信頼関係の構築を図る療法です。 バリデーションのテクニックは、スタッフや家族が簡単に習得できる点が特徴のようです。
ペット療法 犬やネコなどの動物に触れたり、一緒に遊んだりすることにより、情緒の安定や問題行動の減少を図る治療です。 施設によっては金魚、小鳥などの身近なペットでも構いません、患者様に係りをお願いする事も効果ありです。
人形を抱かせるドールセラピー(人形療法)もあります。ペット療法と同じような効果が有ります。ペットが良いかドールが良いかは患者様によります。
絵画療法 レクレーション療法のプログラムにも導入される治療法で、水彩画、油彩、クレパスなどで絵を描く療法です。絵を書くことを通じて、自分自身の現在を表現し、他の人々とよく交流することができるようになります。 また認知症高齢者の精神機能を活発化させ、自発性、集中力や意欲面を向上させるのに効果があります。