エコノミークラス症候群(深部静脈血栓)
長時間おなじ体勢で座り続けている時に胸の痛みや息苦しさを感じたらエコノミークラス症候群かも知れません
エコノミークラス症候群は医学的な正式名称は“急性肺血栓塞栓症”といいます。
エコノミークラス症候群とは、長時間、同じ体勢で座った状態でいる時に、主に足の深部の血管に血液がたまり、静脈で血のかたまり(血栓)が、急に立ち上がることでその血栓が流れて肺に到達してしまい発症する病気です
もちろんバス・車・電車・飛行機のビジネスクラスでも発症する事も有るので注意が必要です。
移動中にどこか胸の奥が痛い、胸の痛みや息苦しさを感じる場合はすぐに病院に行ったほうが良いでしょう。ですが、1〜2週間ぐらい経ってから発症することもありますのでこれも注意が必要です。
初期の自覚症状としては片足の痺れ、むくみ、そして軽い痛みが感じられたら血流が悪くなっている可能性が高く血栓が出来やすい状態です。
急性肺血栓塞栓症の予防法としては、水分不足が原因で起こることが多い為、ますはしっかりこまめに水分補給をすること。そして脱水症状が起きやすいアルコールやコーヒーができるだけ控えることです。
良く言われることですが、適度な間隔で足踏みしたり足首を上下に動かすことが予防対策として有効です。
そして、もし病院でエコノミークラス症候群だと診断された場合、よっぽどひどい場合を除いては薬で血栓を溶かす、という治療を行うようです。
■ 抗凝固療法
血栓が確認され肺に到達している場合でも、重大な障害を肺に及ぼしていない場合に用いられる薬で、効用としてはこれ以上血栓ができないようにする、というもの。これを飲んでしばらく様子を見るという治療法です。
■ 血栓溶解療法
血栓の範囲が広範囲の場合、体のなかの酸素が極端に足りずに低血圧やショック症状を起こす場合もあるため、そのような時には抗凝固療法だけでは不十分な場合があります。なので、血栓を溶かす作用を持つ薬を用いて治療する必要がある場合は、この血栓溶解療法を用います。
これは、特に、新しい血栓には非常に効果的らしいですが、比較的古くからある血栓には効果が見えづらいことが多いそうです。