2015年04月06日
寝たきり状態からの運動療法
寝たきり状態の人の運動療法
認知症が進行し、すでに寝たきり状態にある人には、座る事に慣れてもらい、「座位を保ち生活する」を目標にリハビリしていきます。
座ることにより、精神の覚醒、身体のバランス機能、心肺機能が寝ている状態よりも向上します。継続することで体力がついてきます。 座位による効用は、褥瘡(じょくそう:床ずれ)の予防、座位で食事ができること、ポータブルトイレで排泄ができること、車椅子での移動が可能になることがあげられます。
運動の継続が大切
アルツハイマー病の認知症では、パーキンソン病と違い上肢や下肢を動かす筋力や運動制御などの基本的運動機能は維持されてます。
ですので認知障害があっても様々な運動を実行することが可能です。運動のしかたを順追って指導する事が大切です。
認知症高齢者の運動はご家族の理解が不可欠です、何故なら転倒事故等リスクは必ず存在しているからです。
認知症高齢者に対しては行いやすい動作を選定し、転倒事故への配慮など安全性を確保し、緊張しない環境で行うことが必要です。 転倒、骨折などの安全面を配慮すると、平行棒での歩行、座位での体操などの単調な運動となってしまいがちですが、音楽、レクレーションなどを用いて楽しく他者と触れ合うことで運動への興味を維持し徐々に運動メニューを増やしていきましょう。
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