2014年12月18日

アルツハイマー病の発症の原因

アルツハイマー病には大きく2つのタイプに分けられます。】

  家族性アルツハイマー病(Familial AD、FAD)
完全な常染色体優性遺伝を示し、遺伝性アルツハイマー病ともよばれるもの。
  アルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer type、DAT)
アルツハイマー病の中でほとんどを占める。老年期(60歳以上)に発症するもの。生活習慣に関係するものや老化による機能低下に関係するもの。 

【アルツハイマー病の発症の原因は諸説有ります。】

インスリン分解酵素仮説

ベータアミロイドも分解する事ができるインスリン分解酵素は、糖質中心の生活習慣(生活習慣病)をしていると血中のインスリン分解に使われてしまうことで、でのインスリン分解酵素の濃度が低下し、アミロイドベータの分解に手が回らずに蓄積されてしまうことが発症の原因とされるもの。

タウタンパク質説 脳内に蓄積したタウタンパク質やベータアミロイドが脳内に蓄積して神経細胞を壊死させて、認知症による認知機能・脳機能の低下によりアルツハイマー病が発症する。

感染症原因仮説

一般的な呼吸器細菌のクラミジア・ニューモニエとアミロイド斑との関連性が非遺伝性アルツハイマー病患者の脳で確認されたことで同細菌がアルツハイマー病の発症に関係しているとされています。

特にインスリン分解酵素説は前回説明した生活習慣病と関わりが深いです。

 

 

 

タグ:
2014年12月10日

持病の管理や生活習慣病の予防がアルツハイマー病の発生を抑制する、その1

ILM17_BB03006

持病の管理と生活習慣病の予防がアルツハイマー病の発生を抑制する

アルツハイマー病は65歳以上から発症する事が多い病気です。ですが予防は40代の頃から意識した方が良いと思います。

何故ならアルツハイマー病の発症要因の一つは生活習慣病と関係しているからです。

脳にβ(ベータ)アミロイドという異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞内にタウタンパクがたまり、神経細胞が死滅することで発症すると考えられています。ですが、なぜ蓄積するかは今の所分かっておらず、難病の一つです。

進行すると脳が萎縮するので、MRI画像で見ると脳実質がスカスカになってます、それと体質的にβアミロイドが蓄積しやすい人がいて、糖尿病や高血圧、脂質異常症があると、さらにβアミロイドたまりやすくなるようです。ですから40代からの生活習慣病を管理することでアルツハイマーの発症を抑制できるのです

通常であればアルツハイマーの症状はゆっくり進行しますが、個人差が大きく生活環境、健康状態で急に進行したりもするので周りの方がケアしていくことが大切です。中等度以上になると徘徊(はいかい)も見られるのでそれを防ぐためにも早期発見、生活習慣病の予防をしていきましょう。

今は脳の血流を調べるスペクト(脳血流画像)や脳脊髄液検査でアルツハイマーに進展する可能性を調べることも可能です。

軽度認知機能障害の高齢者も年々増えて約400万人以上いると言われていますので他人ごととは思わずに注意していきましょう。

 

タグ:
▲ページトップ