2016年04月16日
認知症に対する運動療法と 高齢者に対して行う運動療法
認知症に対する運動療法は 高齢者に対して行う運動療法とは少し異なります。
認知症の方には手順をシンプルにしたり、分かり易い動きにしたりと工夫とコツが必要ですが、様々な形でアプローチして活動量を増やしていきましょう。身体面への有効性とともに、精神面への効用が期待出来ます。
何故なら障害された大脳皮質の部分や疾患の進行度合いにより、個々の能力の程度が異なるために、画一的な治療プログラムでは効果が出にくいようです。
特に認知症患者様は運動を継続して行うのが苦手です。認知症高齢者の場合、特に安静にしていたり、刺激の乏しい家の中に閉じこもる生活になりやすく、更にものを考えたり判断する精神機能が衰えてしまいます。
ですが運動をしないと、筋肉の萎縮、歩行能力の低下、臓や肺機能の低下、立ったり歩いたりする時に疲れやすかったり、息切れなどがでることがあります。更に悪循環です。
介護予防の観点からも起居移動動作能力や四肢の関節可動域が保たれていることは、ご家族者の負担の軽減にもつながります。
早めの介護予防を意識して行いましょう。